結婚式の引き出物えらび

column_98

2人で示す感謝の気持ち

 
ウエディングを計画するにあたって頭を悩ませることのひとつが、引き出物選びではないでしょうか。結婚披露宴の出席者に感謝の気持ちを込めた贈り物として、結婚祝いのお返しとしても欠かせない存在ですが、新郎・新婦それぞれが生まれ育った地域の慣習や親戚付き合い、勤務先における自身の立場などにより、ベストな引き出物が変わってきます。

 

引き出物えらびのポイント

 
一般的には、一人あたり3,000~10,000円程度の予算で、引き出物と引菓子、しきたり品をまとめて贈るケースが多いようです。品数は「2人の仲が割り切れないように」奇数が良いとされ、3品か5品の準備が一般的です。仏事でよく使われる緑茶や、二重結婚を思わせる重箱、「縁を切る」と言われる刃物類は避けた方が無難でしょう。食器類は「割れる」ことから、消耗品はいわゆる「消えもの」ということで同じくタブー視されてきましたが、最近では貰って嬉しいものとして選ばれることも少なくありません。

 
最近は軽くて嵩張らず持ち帰りやすい贈り物が喜ばれがちなため、カタログギフトをメインに準備する方が非常に増えています。持ち帰る負担が少なく、自分の好きなタイミングで好きなものを注文できますし、予算に応じて選びやすく、親族と上司、友人で金額差を付けたい場合もパッと見の変化を付けず、スマートに渡すことができます。

ただし、「重くかさばる物ほどいい」という考えが浸透している地域もありますし、「結婚式の思い出を残したい」「カタログでは味気ない」と感じる方もいます。出席者を見渡して、何をあげたらいいか分からない場合は、婚礼のプロフェッショナルであるプランナーや、近しい知り合い、ご家族に相談の上、臨機応変に対応したいところ。自分では買わない高級品や、心のこもったものが特に喜ばれますよ。

 
引き菓子は、年輪が末永い幸せを思わせるバームクーヘンや、同じく縁起物のドラジェが一般的。和テイストなら、紅白饅頭や金平糖でも良いですね。日持ちがして、小分けになっていると便利です。

 
「しきたり品」とは、地域ごとに異なる特産品や縁起物のこと。背側の“雄節”と腹側の“雌節”の2本がぴったりと合わさることから夫婦の象徴とされている鰹節や、“喜ぶ”に通じる昆布などの縁起物がよく使われます。

 
一番大切なのは、贈る相手が喜んでくれる物は何か、考える時間です。挙式の半年くらい前から探し始めると、慌てずに準備できますよ!

やさしいコラム, 全ての記事, 読みものカテゴリーの記事