着たいけど…
「着物ってちょっと素敵」「着物を着てみたいけれども敷居が高い」「興味はあるけれどもきっかけがなくて……」そんな声をよく耳にします。「親が遺した着物がたくさんあるものの、取り扱いに困っている」という方も少なくないでしょう。
気軽に羽織る
着物=ハレの日に着るものだと思っている方も多いのではないでしょうか? もちろん、華やかで格の高い着物もたくさん存在しますが、江戸時代は普段着として着物を着ることが当たり前でした。難しく考えてしまいがちですが、着物を羽織って、帯を締めるだけ。“普段着・着物”なら、ファストファッションブランドと変わらないリーズナブルな価格で購入できます。通常の着付けでは、タオルや帯板、帯枕、腰紐などさまざまなものを使って体型補正を行いますが、普段着ならそこまで神経質になる必要はありません。
「襟元をととのえるのが難しい」という方は、ストールをふわりと巻いて隠してしまえばいいですし、「帯が崩れてしまいそう」という方は、羽織か道行を羽織ってしまえば良いのです。もっとも、浴衣などにも使われる「半幅帯」なら締めるのが簡単ですし、着付け自体がラクなので、着崩れも直しやすいでしょう。
ちょっとしたお出かけには名古屋帯が一般的ですが、着崩れの心配がない作り帯を使ってしまいましょう。呉服店などで既製品を購入することができる他、好きな帯をプラス料金で作り帯に仕立ててもらうのも手です。
和装結婚式の下準備
重ね着をしなくても過ごしやすくなってきた今、普段着・着物にチャレンジするにはぴったりの季節です。
結婚式を和装で挙げたい、和装で出席したいという方も、日常生活にちょっと着物を取り入れてみては? きっと、慣れない着物に戸惑うことなく、こなれた着こなしや仕草が自然とできますよ。
※画像は、着物の代表的な文様である 「麻の葉文」(あさのはもん)です