家と家を結ぶ…結納のこと

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プロポーズの次は…

 
以前の読みもので、「プロポーズ」にまつわるお話しをこちらで紹介しました。

お付き合いしている二人が婚約をすることになったら、そのあとに控えているのが婚約を成立させる儀式「結納」になります。夫と妻になる結婚式の前に執り行われるのが一般的で、日本では結婚式を挙げる半年前に済ませるケースが多いようです。

 

両家を結ぶ

 
そもそも「結納」とは当人たちの婚姻により両家が親族関係になる「結びつきの儀式」で、お祝いの品を贈り納め合うのが習わしとなっています。

日本では新郎側が結納金や記念品を用意して新婦側に納めることになっていますが、両家顔合わせの場面で婚約を成立させる大儀があることから、親同士の「プロポーズ」とも呼ばれています。

 

結納の歴史

 
また「結納」の起源は4~5世紀の仁徳天皇の時代まで遡りますが、仁徳天皇の皇太子が婚約をする際に妃(きさき)の親族に贈った品が「結納」のはじまりだとされています。

その習わしはいまでも宮中儀礼の「納采(のうさい)の儀」として受け継がれています(一般庶民に伝わったのは江戸時代末期から明治時代初期の間)。

 

普遍的な価値

 
現代の西欧諸国にも「結納」の習わしは存在していますが、各国で共通しているのは結納金や記念品を納める点です。

最近では、仰々しい「結納」の代わりに両家で食事会を開く場合もあるようですが、昔から婚姻関係を結ぶというのは「家と家の結びつき」に変わりはないようです。

皆さんの場合は、どんな「結納」スタイルでしょうか?

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