結婚式…大安と仏滅のこと

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結婚式で縁起を担ぐ???

 
「一生に一度の結婚式だから『縁起』を担いで“大安”に挙げたい!」
「『縁起』が悪そうだから“仏滅”を避けた日取りにしたい…」
今後、結婚式を挙げる新郎新婦のお二人からよく訊く声ですが、実際は“大安”や“仏滅”の意味を知っている人は少ないようです。とくに若い新郎新婦の場合はそれぞれの両親や年配の親類縁者に云われて『縁起』を担ぎたいと思っているケースも多いようです。

 

中国の占い

 
結婚式の日取りを決める時によく用いられる暦注は「六輝」と云い、元は中国から伝来した占いで始めは時刻の吉兆を見ていました。江戸時代後期にそれが一般的に広まり日の吉兆を占うように変化して、現在は「冠婚葬祭」に結びつけて使われるようになりました。「六輝」は“先勝”・“友引”・“先負”・“仏滅”・“大安”・“赤口”と全部で六種類あり、明治以前は「六曜」と呼ばれていました。

“先勝”は「何事も早く済ませる方が良い」とされ結婚式は午前中に執り行うのが吉と云われています。“先負”はそれとは逆の意味で「先ずれば即ち負ける」とされ勝負事や急用は避けて平静でいる方が良いようです。“仏滅”は「物事が滅する大凶日」とされ『縁起』を担ぎたい方はとくに結婚式は挙げない方が良いかもしれません。“赤口”も同様にあまり祝い事には向いていないと云われています。

 

大安の意味!

 
そして“大安”ですが「大いに安し」とされすべてにおいて良い結果が得られる吉日と云われています。「六曜」については新郎新婦よりもそれぞれの両親や年配の親類縁者が詳しく知っていると思いますので、結婚式の日取りについては相談しながら決めてゆくのがスムーズかもしれません。最後に『縁起』を担ぐことももちろん大事ですが、「ゲストへの配慮」も忘れないように心がけたいですよね。

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