深刻な海洋汚染
今回は少しだけ真面目に「自分たちの暮らし方についてもう一度見つめ直してみよう。」というのがテーマです。いま、地球の海洋汚染で深刻な問題に発展するのではないかと先進国を中心とした国々で警戒を強めているのが、「マイクロプラスチック」と呼ばれる大きさ5ミリ以下の目には見えないプラスチックゴミです。
漂流する極小ゴミ
現在、世界中から海洋に流れ出るプラスチックの量は推計で年間最大1300万トン。ペットボトルやレジ袋をはじめ生活用品のゴミが海洋を漂流する間に太陽の紫外線や波によって粉々になり「マイクロプラスチック」になります(その量は推定で5兆個にもなる)。また、日本の近海ではとくにこの漂流量が多くなっていると訊きます。
小さなゴミの大きな影響
「マイクロプラスチック」の厄介なところは、目には見えないプラスチックゴミですので微細な有害物質を吸着していまい、結果的に何十万倍も濃縮してしまうことです。漂流するこうしたプラスチックゴミを海鳥や魚が食べて食物連鎖を通じて生態系への影響も懸念されています。そして最終的には人間の健康への影響も考えられます。
環境にやさしい生活
いまのところ、世界中に漂流する「マイクロプラスチック」の清掃は不可能だと云われています。解決方法としてはプラスチック製の生活用品に依存した自分たちの暮らし方を改めること。普段の買い物に繰り返し使えるマイ・レジ袋を持参したり、研磨剤入りの歯磨き粉を使わないなど、できることはたくさんありますね。そうやって地球に優しくすれば、自分たちにも必ずその優しさが返ってくるはずです。