ルーティンは退屈???
昨年、ラグビー日本代表は強豪南アフリカに勝利し、「歴史上大勝利」「スポーツ至上最大の番狂わせ」と言われ、日本中を熱狂の渦で沸かせてくれました。
そしてこの勝利を導く原動力となったフルバックの五郎丸選手の名前は一躍多くの人たちに知られることとなりました。
またこのとき五郎丸選手がキック前にいつもしていた拝みポーズとか忍者ポーズと言われる特徴的なポーズは連日メディアを賑わし、ルーティンということばを耳にすることが皆さんも多くなったのではないでしょうか。
では、もともとルーティンということばにはどんな意味があるのでしょう。
ルーティンは英語で『routine』と綴り、「日常の仕事、お決まりの所作、手順、慣習」を意味します。ルーティンワークなどということばを耳されたことはありませんか。
ひょっとするとこのルーティンに少し退屈なイメージを持っていた方も居られるかもしれませんね。
驚きの効果!
しかし、ラグビーの五郎丸選手のポーズから、このルーティンはとても注目される言葉となりました。キックを行なう前に決まった一連の動きをすることで、集中力を高め、自分の持っている能力を常に最大限に引き出すことができる状態へ導くのだそうです。
五郎丸選手以外のスポーツ選手もこのルーティンを取り入れている選手は多く見られます。例えば、メジャーリーグで活躍するイチロー選手はバッターボックスに立つまでに17種類ものルーティンを取り入れているそうです。
世界で活躍するスポーツ選手は、大きな緊張とプレッシャーのなかで、日々の練習や競技を行なっていますが、日頃からのルーティンを行うことで、外的な要因に心が乱されることなく、安定したパフォーマンスを発揮できるそうです。
実はルーティンは私たちも自然と普段行なっていたりします。決まった一連の行動を私たちは無意識に知らず知らずのうちに行なっているものです。
この無意識の行動に自分の意識や思いをかけることで、仕事や日常生活でのパフォーマンス発揮にルーティンを応用できるのではないでしょうか。例えば、仕事に行くとき必ず左足(右足)から靴を履くとか、朝出かける支度をするとき同じ順番で行なうとか。
結婚式の準備にルーティン
ウェディングのカメラマンは「結婚式」という一生に一度の大切なイベントを撮影しています。けっして撮り直しできない緊張感には、臨機応変な機転の利いた対応が求められます。
やさしいきおくのウェディング・カメラマンも、必ず両膝にサポーターをつけて撮影をしたり、撮影前に必ず同じ順序でカメラ機材のチェックをするなど、それぞれ独自のルーティンを行なっているようです。ルーティンをすることで、ストレスを軽くし心を安定させれば、高いパフォーマンスへと繋がっていくのです。
これからウェディングを控えている新郎新婦さんも、結婚式当日を普段通りの気持ちでリラックスして楽しめるよう、毎日できるような些細なルーティンを結婚式の準備に取り入れてみてはいかがでしょう!