やさしい印刷???
私たちが普段、何気なく手にしている印刷物。雑誌や書籍、新聞、チラシ、カタログ、ポスターなど、目にしない日はないと言っても過言ではないでしょう。
印刷の方式にはいくつかの種類があり、凸版印刷、凹版印刷、平版印刷、孔版印刷の4種類に分けることができます。現在、最もよく見かけるのが「平版印刷」。中でも代表的な「オフセット印刷」を思い浮かべる方が多いかもしれません。
また、家庭用プリンターやコピー機に代表される「オンデマンド印刷」も私たちにとって身近な存在。版を使わずにデータを直接印刷することができ、小部数を低コストで印刷するのに最適です。
古いのが新しい!
そんな今、どこかクラシカルな雰囲気を醸し出す「活版印刷」に注目が集まっています。
「印刷の父」として知られる、ドイツのグーテンベルグが15世紀中頃に発明した技術で、書物の大量生産を可能にする画期的な手法として、世界中に広まりました。日本でも、本木昌造が実用化して以来、印刷手法として用いられてきました。
オフセット印刷が台頭した現在は、限られた用途で使用されるに留まり、活字を鋳造するメーカーも減少しています。それでも、印字部分の凹凸による陰影の美しさや独特の手触り、インクの付き具合によって異なる印刷状態など、1枚ごとに異なる味わいに魅了される人が後を絶ちません。
デジタルでは得られない個性を求めて、名刺やはがきなどをオーダーしたり、コースターなどの紙雑貨を求めたり、製作体験ができるワークショップに参加できる機会も増えています。
ウェディングアイテムに活版印刷
ウェディングでも、ペーパーアイテムに活版印刷を取り入れる「こだわり派」が増えています。招待状や席次表、メニュー表、席札に加えて、ウェルカムボードに取り入れるカップルも。また、新郎新婦が印刷会社まで赴き、自ら活字を印刷型に組み込んで、世界に一つの結婚証明書を印刷するサービスも人気を集めています。
文字の擦れや滲みも含めて愛おしくなる、そんな印刷技術に触れてみませんか?
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