現代の花嫁修業事情!?

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その昔、結婚をする前の女性は「花嫁修業」を行うのが常識でした。家庭に入って夫を支えるため、料理や裁縫、家事、礼儀作法を学び、華道や茶道、着物の着付けなどを習うことが当然とされてきたのです。当時は大家族が主流で、家のあらゆるしきたりを覚え、受け継ぐことも求められる時代でした。

 

スタイルの変化

 
女性の社会進出が当たり前となった現在は、親と同居にこだわらず、家事のスタイルも自由になりました。「花嫁修業」という概念自体がなくなりつつあり、よほどの良家へ嫁ぐ人以外には、縁のないことかもしれません。「結婚をするまで、家事は一切したことがなかった」という女性も珍しくありませんし、そもそも、家庭のことは女性が行うという考え自体が今やナンセンスでしょう。

それでも、夫婦での生活が始まってから「花嫁修業をしておけば良かった」という声をよく聞きます。核家族ゆえ、家事や育児の悩みを一人で抱え込んでしまう、家事が上手くこなせなくてもやり方を教えてくれる人がいない、なんて経験をした方もいるでしょう。

 

楽しく学ぶ!

 
現代の花嫁修業は、未来の家族のためだけでなく、自分のスキルや経験を得るために、習い事感覚で始める方が多いようです。料理教室に始まり、フラワーアレンジメントやテーブルコーディネート、整理収納アドバイザーなど片付けに関連する資格の取得といった、楽しんで学べて、実生活にも役立つものが人気です。

また、結婚後は家計の管理が必要になります。夫婦共通の口座や財布を設けたり、夫婦で支払い項目を分けたりと、家庭ごとにルールは千差万別。マネーセミナーなどに参加することで賢いやりくりを覚え、日々の生活に活かしても良いでしょう。

備えあれば憂いなし。皆さんも“現代版花嫁修業”に挑戦してみてはいかがでしょうか?

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