ウェディングドレスのきおく

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昨今、結婚式もさまざまな場所で行われるようになりました。教会や神社をはじめ、ホテルやレストランは定番になりつつあります。一生に一度の結婚式ですし「印象に残るものにしたい」と思うのは当然ですが、式場だけでは『個性』を表現しにくいのかも知れません。

 
そこで最近では、披露宴でオーガニックコットンを使った手作りのウェディングドレスをお披露目する機会も増えていると聞きます。

 
ファッションに精通されている方や暮らしにおける感性の高い方ならご存知かもしれませんが、オーガニックコットンとは有機栽培で生産された綿花のことで、農薬をはじめ化学物質を三年以上使っていない農地で栽培されたものでないとそれと呼んではいけない厳しい審査基準があります。そのコットンを使った商品の肌触りはきめ細やかで独特の風合いがあり世界中で注目を浴びてもいます。

 
オーガニックコットンを使った手作りのウェディングドレスが支持を集めているのは品質の高さだけではありません。その背景にはフェアトレード(公正貿易)されたオーガニックコットンを使うことで「(私たちの住む)地球や生産者に負担やしわ寄せがこないようにしたい」という配慮が根底にあります。

 
いまや新郎新婦や参列者だけが幸せになる結婚式は時代遅れになりつつあります。そうした背景から式場の中には、披露宴の食事は有機野菜をふんだんに使ったオーガニック料理を振る舞ったり、引き出物にもフェアトレード・ギフトを揃えるところが増えてきました。

 
きらびやかな式場でイベントも盛りだくさんの結婚式は印象に残ると思いますが、新郎新婦おふたりの優しい配慮が伝わる結婚式も、素敵な印象を残す個性的なウェディングとなるのではないでしょうか?

 
参考:日本オーガニック・コットン協会
http://joca.gr.jp/main/what-organic-cotton/

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