まくらのきおく

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日が暮れるのも早くなると生活リズムの調整がつけられず、ついつい夜更かしの生活になりがちになってしまいます。

 
仮に早起きできても昼頃になると、うつら うつらなんてことは、皆さん一度や二度ばかりでなく経験されたことがあるのではないでしょうか?
また食事をとった後に眠たくなるのは人間にとって自然な現象で午前中、活発に動かした脳の働きを休ませようと信号が送られているのです。

 
「昼寝をすることはよくない。」「仕事を怠けている証拠だ。」なんて云う人もいますが、古来より昼寝は私たち人間にとって大切な文化でもありました。

 
ヨーロッパのスペインをはじめイタリアやギリシャなどでは「シエスタ」と呼ばれる午睡をとる習慣はいまでも残っています。それらの国々では午後一時から数時間、家に戻ってベッドで仮眠をとったり会社や店も仕事の手を休めると聞きます。

 
さすがに日本ではヨーロッパの人びとと同じように家に戻ったり仕事の手を休ませるわけにはいきませんが、午睡をとる習慣は都市部の働き盛りの若い人たちを中心に秘かにブームになりつつあります。昼休みを利用して仮眠施設に立ち寄り、数十分から一時間程度の昼寝をしているのです。
また短時間でも睡眠をとることで身体の欲求に応えていることがプラスに働くということが判ってきました。

 
最近では持ち運び便利な「携帯用まくら」の需要が伸びているそうですが、中にはキャンプ用の寝袋まで買い込む人もいるそうです。
出張の移動中や昼休みの短時間を利用してあなただけの「シエスタ」を愉しんでみてはいかがでしょうか?「まくらの使い心地が快適で寝過ごした。」なんてことがくれぐれもないように。

 

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