結婚指輪と薬指のひみつ

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結婚式のハイライト

 
みなさんは結婚式のハイライトシーンといえば何を思い浮かべますか?

母からのベールダウン、父と歩くバージンロード、ふたりの誓いのキスなど、結婚式は感動的な瞬間の連続ですが、そのなかで指輪交換を思い浮かべる人も少なくないのではないでしょうか。

指輪交換の儀式は、新郎新婦がお互いの手を取り、愛を誓いながらやさしく指輪をはめ合う素敵なシーンのひとつですよね。

 

結婚指輪のなぜ???

 
ところで、なぜ結婚指輪は左手薬指にはめるのでしょうか。左手薬指にはどんな意味が込められてるのか疑問に思ったことはありませんか。今日はそんな左手薬指にまつわるお話をします。

 

永遠に心とつながる

 
左手薬指に結婚指輪をはめる習慣のはじまりは古代ローマに遡るそうです。当時、左手薬指からは心臓に向けて一本の太い血管が伸びていると思われていました。

心臓(ハート)と繋がる指ということで、愛を結ぶ行為として、左手薬指に指輪をはめる習慣が生まれたそうです。また指輪はその形(円)から、永遠と輪廻の象徴と言われています。

このようなことから左手薬指に結婚指輪をはめることは、永遠に相手の心と繋がるという意味合いが生まれました。

 

それぞれの指には意味がある

 
またそれぞれの指にはめる指輪には、異なった意味があるようです。たとえば、小指から目に見えない運命の赤い糸が伸びている、という話を耳にしたことはありませんか。
 
「小指」はチャンスに巡り合える、願いが叶う【ピンキーリング】
「中指」は直感やひらめきが冴える【ミドルフィンガーリング】
「人差し指」は活動的、自立心アップ【インデックスリング】
「親指」は望みが叶う【サムリング】
「薬指」は創造の象徴【アニバーサリーリング】
 
というように指輪をつける指によってそれぞれ願いが込められるのです。

それから、左手と右手でも意味が少し異なってくるようです。右手は権威と権力、左手は服従と信頼を表し、そのような意味でも左手薬指は愛の証として結婚指輪をはめるのに最適な指とされています。また、左手薬指は他の指と比べて、日ごろあまり使わないため、物との接触が少なく、大切な指輪をキズつけにくくするという利便性もあります。

なぜ指輪を交換するかというと、諸説ありますが、自分の分身、お守りとして、指輪交換が行われるようになったという説が有力のようです。

また日本で結婚指輪が広まった歴史は比較的新しく、ここ50年くらいのことだそうです。

 

永遠のきずな

 
今では当たり前のように感じられている左手薬指の結婚指輪ですが、実は深い愛情が託された長い歴史がありました。

ふたりで歩き始めた結婚生活には楽しいことばかりでなく時として大変なこともあるでしょう。

そんなとき左手薬指にはめられた結婚指輪を見ることで、指輪交換をした日のお互いを思い遣ったやさしい温かい気持ちを思い出し「永遠の絆」を再確認するきっかけになるといいですね。

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