食べるスープ
本格的なレストランで食事を愉しむ際にフルコースならば、メイン料理の前に前菜としてサラダが運ばれスープが付いてきますが、前菜といっても欧米諸国ではとくにスープに関して云えば、日本の吸い物のように飲むものではなく食べるものとして扱われます。イタリア料理で例えればミネストローネといった食べる「野菜スープ」のように。
ミネストローネは野菜や豆など具がたくさん入ったイタリア料理の中でも代表的な「野菜スープ」ですが、元々の語源はラテン語の「ministo(ミニスト)」とされています。主に食事の給仕をする時に使われましたが、イタリア語の「minestra(ミネストラ)」になってからは「野菜スープ」のことを差すように使われてきました。
ファイトケミカル!
「野菜スープ」のレシピは国々によって違いますがミネストローネに使われる野菜は主にトマトや人参、タマネギや大豆などです。イタリアでは使う野菜も地域や季節によって様々ですが、健康・ダイエットに関心が高い日本ではこの「野菜スープ」の中に含まれる植物栄養成分「ファイトケミカル」に 注目が集まっています。
野菜や果物などに含まれる植物栄養成分「ファイトケミカル」にはたくさんの効能があり、免疫力や抗酸化力を高めたり抑アレルギーや抑癌作用を持つとされています。
だからという訳ではありませんが、日頃からミネストローネを食べているイタリア人が陽気で元気な印象なのはこの「ファイトケミカル」の恩恵によるところが大きいのかもしれませんね。