キリスト教と結婚式

column_67

結婚式のイメージ

 
これから結婚式を予定している方の多くが、教会での挙式をイメージしているのではないでしょうか?

厳かな雰囲気の中、バージンロードを歩く姿を夢見ている方は、少なくありません。しかし、日本人の中でキリスト教徒は約1%程度だと言われています。つまり、教会式を希望するほとんどの方が、クリスチャンではないのです。

 
教会は本来、信者が礼拝(ミサ)を行う場所です。そのため、教会で挙式ができるのは原則、信者のみ。新郎か新婦のいずれかが信者でない場合は、事前に数回、講習を受講することを条件にしている場合が多いようです。

そもそも、通常の教会は日曜日に礼拝を行うことが多いですから、ゲストの都合が付きやすい日には空いていないという問題もあります。

 

キリスト教の特徴は???

 
教会の宗派には大きく分けて「カトリック」「プロテスタント」の2種類があります。一般的に、カトリックの教会は重厚で荘厳な雰囲気の建物が多いため、その佇まいに惹かれて「ここで式を挙げたい!」と思う方が少なくありません。

しかし、厳格な規律があり、信者以外が式を挙げるのは難しい場所が多いでしょう。また、再婚者の結婚は原則認められていません。

 
プロテスタントの場合は、一定の期間や回数、礼拝や講習に参加することにより、宗教や教会に対する知識を深めたり、結婚について考えたりした上で教会の承認が得られる教会が比較的多いようです。
教会で挙式をする場合は、新郎新婦も参列者も、肌の露出を抑えるなどの配慮が必要です。華美な演出も難しいと思った方が良いでしょう。挙式と披露宴の会場まで距離がある場合は、移動方法も事前に考えておく必要があります。

 
そんな背景から、クリスチャンでない方の多くは、ホテルや結婚式場に併設された結婚式専用のチャペルを利用しています。誰でも式を挙げることができ、個性的な演出も盛り込みやすいでしょう。披露宴会場までの移動もラクです。迷っている方には、式場のスタッフに何でもお任せしやすい、併設チャペルの利用をお薦めします。

 

早めの相談を!

 
それでも、「町の教会で式を挙げたい」という強い想いがある方は、早めに教会へ相談を。正統派の教会でも、大きな教会では挙式を受け入れてもらいやすい傾向があります。

ミッション系の大学出身者なら、母校の教会で挙げても良いですね。著名な建築家アントニン・レーモンドが設計した「聖オルバン教会」や、丹下健三の代表作「東京カテドラル聖マリア大聖堂」など、都内にはいくつかの著名な教会も存在します。

神聖な空間で生涯の愛を誓って、最良の思い出を作ってみませんか?

やさしいコラム, 全ての記事, 読みものカテゴリーの記事